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失業給付とFIRE|自己都合退職で受け取れるもの・受け取れないもの

経済的自由

はじめに

「辞めたら、しばらく何かもらえるんじゃないか」——そんな会話を耳にしたことがある。

言った本人も、たぶん正確には知らない。 辞めたあとの空白を、何かが埋めてくれると信じている。 その「なんとなく」が、いちばん危ういのだ。

失業給付は、休むためのお金ではない

失業給付の前提は、働く意思と能力があること。 そして、実際に求職活動をしていること。

つまり「次に働くまでのつなぎ」として設計されている。 だからFIREして働かないと決めた人は、そもそも対象から外れる。

辞めたご褒美ではなかった。 そこを取り違えたまま計画を立てると、数字が丸ごとずれる。

自己都合退職で起きること

会社都合と自己都合では、扱いがはっきり違う。

・自己都合には、待期のあとに給付制限の期間がある

・給付日数も会社都合より短くなりやすい

・制限の長さは制度改正で変わるため、その都度の確認が要る

辞めてすぐ振り込まれるわけではない。 その空白を埋めるのは、結局のところ自分の現金だった。

受け取れるもの、受け取れないもの

健康保険料の軽減措置も、多くは会社都合の人が対象になる。 自己都合だと、原則どおりの負担がそのままのしかかる。

一方で、年金保険料の免除や猶予のように、収入の状況で判断される制度もある。

・自動的に届くものは、ほぼない

・申請しないと始まらないものばかり

・条件は住む場所や状況で変わる

制度は、知っている人にだけ静かに開いている。

支えになるのは、制度より現金

私は生活防衛資金を1年分だけ持っている。 災害用などに別建てはしていない。

理由は単純で、暴落のときに何もしないでいるための余白がほしいからだ。

若い頃、株式投資で損を出して一度退場した。 その後の下落局面でも、集中していた資産で大きな含み損を抱えた。 そこから分散へ移り、いまは全世界株式のインデックスが軸になっている。

学んだのは、判断を狂わせるのは、いつも「足りないかもしれない」という不安だということ。 制度をあてにして辞めれば、その不安を抱えたまま数か月を過ごすことになる。

経済的自由は、給付の外側にある

FIREを選ぶということは、給付を受け取る資格を手放すことでもある。 だからこそ、制度に頼らずに立てるかどうかが問われる。

経済的自由とは、もらえるものを最大化することではない。 もらえなくても、生活が揺らがない状態のことだ。

そのとき初めて、辞める・続ける・休むという選択肢を持てるのではないだろうか。

まとめ

今日ひとつだけ、確かめてみてほしい。

自分は制度をあてにしているのか、それとも手元の現金をあてにしているのか。 その答えが、仕事を離れたあとの静けさを決める。

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