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子ども名義の資産をどう作るか|贈与・名義預金・将来のNISA枠

経済的自由

はじめに

子ども名義の通帳。 記帳された数字は少しずつ増えている。 なのに、印鑑も暗証番号も親が持ったままだ。 ——それは本当に、子どもの資産だろうか。

私が親から聞いたお金の話は「株は危ない」の一言だった。 それ以上の会話は、家の中でほとんど交わされなかったのだ。

名義だけの預金は、誰のものか

名義預金という言葉がある。 子どもの名前で口座を作り、親がずっと管理しているお金のことだ。

税務上は、実質的に管理している人の財産と見なされることがある。 つまり相続のときに、親の資産として数えられてしまう。 善意で積み立てたお金が、思わぬ形で戻ってくる。

名前を書いただけでは、渡したことにならないのだ。

贈与は「渡した」で終わらない

暦年贈与には年110万円の基礎控除がある。 この範囲なら贈与税はかからない。

ただ、大事なのは金額よりも形式かもしれない。

・子ども本人が管理できる状態にしておく

・贈与の合意を書面などで残す

・入金は振込にして履歴を残す

渡した事実が、第三者から見えること。 それが、あとで揉めないための静かな備えになる。

将来のNISA枠という視点

ジュニアNISAは2023年で新規投資が終わっている。 現行制度でNISA口座を持てるのは18歳から。 だから未成年のうちは、課税口座で育てるしかない。

けれど、焦らなくていい気がする。 子どもが成人したとき、自分名義の元手が手元にある。 そこから、自分の判断で非課税の枠を使い始められる。

渡すのはお金というより、スタート地点なのだ。

お金より先に渡るもの

資産だけ渡しても、使い方は伝わらない。

私は若い頃、株で損を出して一度市場から退場した。 その後の暴落局面でも、集中投資が裏目に出て大きな含み損を抱えた。 そこから軸を全世界株式のインデックスに移し、分散を選んだ。

学んだのは、分散と、下がっても動かないこと。 積立を止めない、ただそれだけ。

——数字より、この失敗の記憶のほうが残せる価値があるのではないだろうか。

経済的自由は、選択肢の数だった

まとまった資産があると、進路を選べる。 合わない環境から離れることもできる。 学び直す時間を買うこともできる。

経済的自由とは、金額そのものではない。 選択肢を持つこと。 突きつめれば、それだけなのだと思う。

子ども名義の資産づくりは、将来の選択肢を先に用意しておく行為かもしれない。

まとめ

今日ひとつだけ。 子ども名義の口座があるなら、通帳と印鑑を誰が持っているか確かめてみてほしい。

名義ではなく、実質。 ——整えるのは、そこからだ。

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