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教育費と老後資金、どちらも諦めずに積み立てる順番の考え方

経済的自由

はじめに

通帳の残高を見ながら、手が止まった夜があった。 子どもの学費のために貯めなければ。 でも老後の備えも足りていない。

どちらかを選べと言われている気がした。 両方を同時に積み立てる余裕なんてない——そう思い込んでいた。

けれど振り返ると、問題は「余裕のなさ」ではなかった。 順番と割合の考え方を持っていなかっただけなのだ。

教育費が先に見えるのは「期限」があるから

教育費には明確な期限がある。 入学金の納付日は待ってくれない。

だから多くの人が教育費を優先する。 それは自然な判断だ。

一方で老後資金には期限がないように感じる。 「まだ先のこと」と思える分だけ後回しにしやすい。

しかし老後資金を後回しにしたツケは、老後の自分が払う。 取り返すための時間が残っていない時期に気づいても遅い。

「どちらか」ではなく「同時に、比率で」考える

私がたどり着いた考え方はシンプルだった。 両方を同時に積み立てる。ただし比率を変える。

具体的にはこうだ。

・子どもが小さいうちは教育費の比率を高めに設定する

・進学が近づいたら教育費を確保しつつ老後資金の比率を上げる

・教育費の山を越えたら老後資金に全振りする

大切なのは「ゼロか百か」にしないこと。 老後資金を月に少額でも積み立て続ける。 その継続が複利の恩恵を引き出す。

生活防衛資金という土台を忘れない

比率を考える前に確認したいことがある。 生活防衛資金が確保されているかどうかだ。

私は生活費の1年分を現金で確保している。 この土台がなければ、急な出費のたびに積立を崩すことになる。

崩すたびに計画が壊れる。 計画が壊れるたびに気持ちも折れる。

だからまず土台を固める。 その上で教育費と老後資金の比率を決める。 この順番が崩れると、すべてが不安定になる。

過去の失敗が教えてくれたこと

私はかつて投資で大きな含み損を抱えたことがある。 集中投資の怖さを身をもって知った。

その経験があるから、今は全世界株式インデックスを軸に分散している。 教育費用の資金は運用期間が短いため現金や低リスク資産で持ち、老後資金は長期のインデックス積立に回す。

目的ごとに置き場所を変える。 これも「比率で考える」ことの延長線上にある発想だった。

まとめ

教育費と老後資金は、どちらかを犠牲にする問題ではない。 比率と置き場所を分けることで、両立は可能になる。

そしてその両立の先にあるのは、経済的自由——つまり選択肢を持つということだ。 子どもの進路も、自分の老後も、「お金がないから」で諦めない状態。

今日ひとつだけ考えてみてほしい。 自分の積立のうち、教育費と老後資金の比率はどうなっているだろうか。 もし老後資金がゼロなら、ほんの少しでも振り分けてみる。 未来の自分を守れるのは、今の自分だけなのだ。

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