はじめに
節約や家計管理というと、「いかにお金を使わないか」に目が向きがちです。
しかし、私たちが本当に見つめるべきなのは、“お金の使い方”ではなく、“お金を使ったときの気持ち”かもしれません。
そこでおすすめなのが「支出ジャーナル」。
支出の記録を感情とセットで残すことで、お金との関係性がぐっとクリアになります。
ただの家計簿とは違う、自分を大切にするためのツール。それが支出ジャーナルです。
支出ジャーナルって何？
支出ジャーナルとは、「何に、いくら使ったか」だけでなく、「それを買ったとき、どう感じたか」まで書き残す習慣のことです。
たとえば——
- 1,200円：カフェでコーヒーとケーキ
→ 久しぶりに自分の時間を持てて、ほっとした - 3,500円：ネットで衝動買いした雑貨
→ 商品は可愛かったけど、届いてから少し後悔
このように、支出の背景にある感情まで丁寧に記録していくことで、「お金の使い方＝自分との向き合い方」だということが見えてきます。
なぜ感情を記録するとよいのか？
人は感情によってお金を使っています。
ストレスで無駄遣いしてしまったり、心が満たされていて買い物をしなかったり。
感情に目を向けることで、自分の行動パターンや無意識のクセに気づけるようになります。
また、「この支出はよかった」「これはもうやめよう」という判断も、感情の記録があることで納得感をもって行えます。
数字だけでは見えなかった「心の満足度」が、支出ジャーナルを通じて可視化されていくのです。
自分を否定しない記録の仕方
支出ジャーナルは、反省や我慢のために書くものではありません。
むしろ大切なのは、「自分の感情に寄り添う」こと。
たとえ無駄遣いに思える支出でも、「そのとき、何が必要だったのか」をやさしく見つめ直してみましょう。
大切なのは、「どうしてそうしたのか」と「次にどうしたいか」。
その視点を持てるようになると、お金の使い方が自然と整っていきます。
まとめ
お金の使い方には、その人の価値観や感情が表れます。
だからこそ、ただ「節約する」だけでなく、「どう使ったときに満たされるのか」を知ることが、豊かさへの近道です。
支出ジャーナルは、数字だけでは見えない“心の履歴”を残すツール。
自分自身の本音と向き合いながら、お金にも心にもやさしい暮らしを始めてみませんか？
