はじめに
経済的自由を目指していると、「節約」「無駄を減らす」といった思考に偏りがちです。けれど、長く続けるためには「我慢の連続」だけでは心が持ちません。私はあえて、“贅沢する日”をつくっています。それは浪費ではなく、「自由を感じる練習日」なのです。
贅沢は「使う力」を鍛えるためのトレーニング
経済的自由とは、「お金に支配されず、自分で選べる力」を持つこと。
つまり、“使わない”だけでなく、“使う”判断力も必要です。
節約だけに集中すると、「使うこと=悪」という固定観念が強くなり、いざ自由を手に入れても、お金を使うのが怖くなってしまう人がいます。
私自身も、投資額を増やすことに夢中になり、生活の楽しみを後回しにしていた時期がありました。けれど、ある日ふと気づいたのです。
「お金を貯めることが目的になってしまっている」と。
それからは、月に一度だけ“贅沢する日”を決め、心から欲しいものや体験にお金を使うようにしました。
「贅沢する日」は、価値観を再確認する日
贅沢する日は、単なるご褒美ではありません。
本当に自分が「豊かさ」を感じる瞬間を見つめ直す時間です。
たとえば、高級レストランで食事をしても心が満たされないこともあれば、静かなカフェで丁寧に淹れたコーヒーを飲むだけで幸福を感じることもあります。
この習慣を続けることで、「自分にとっての価値ある贅沢」が明確になります。
それは同時に、浪費を防ぐ感覚を磨くことにもつながります。
“無駄な支出を減らし、本当に価値ある支出に集中する”――それこそ、経済的自由の本質です。
贅沢の中に、未来の選択肢がある
「贅沢する日」は、未来の自分のためでもあります。
贅沢を通じて、「自分がどんな時間に幸福を感じるのか」を知ると、将来のライフプランにも影響します。
例えば、旅が幸福の源なら「早期リタイア後に旅する人生」を。
人との食事が心を満たすなら「仲間と働き続ける生き方」を。
小さな贅沢の中に、自分らしい未来のヒントが隠れています。
まとめ
経済的自由とは、「お金を持つ自由」ではなく、「お金と上手に付き合う自由」です。
そのためには、使うことへの罪悪感を手放す必要があります。
“贅沢する日”は、心を整え、選択の軸を取り戻すための大切な時間。
節約も投資も大切ですが、時には「自分を喜ばせる支出」も、未来への投資として考えてみませんか。