はじめに
長期投資は「持ち続ければ勝てる」と言われますが、それでも途中でやめたくなる瞬間は訪れます。相場の急落、世界の不安なニュース、他人の投資成績と比較したとき…。こうした感情に流されて行動を変えると、長年積み上げてきた資産形成の計画が崩れることもあります。今回は、そんな「やめたくなる日」にどう向き合えばいいのか、私の経験をもとに考えてみます。
1. 「今の感情」を紙に書き出す
投資をやめたくなるときは、多くの場合、冷静さを失っています。まずは「なぜそう感じているのか」を紙に書き出し、感情と事実を分けてみましょう。例えば、「株価が20%下がった」は事実、「もう元に戻らない気がする」は感情。この整理だけでも衝動的な判断を防げます。
2. 長期目線のデータを見直す
過去の株価チャートやインデックスの成長データを振り返ると、一時的な下落は必ず存在します。むしろ長期投資の利益は、この「下落期間を耐えた人」にもたらされます。自分が最初に投資を始めた理由や、想定していた投資期間を思い出しましょう。
3. 行動を小さく変える
「やめる」か「続ける」かの二択ではなく、一時的に積立額を減らす、ニュースを見ない期間をつくるなど、負担を軽くする方法もあります。長期投資はフルスピードで走り続ける必要はなく、ペースを落としてもレースから降りなければ成果は積み上がります。
4. 信頼できる仲間や情報源を持つ
孤独な投資は不安を増幅させます。SNSではなく、信頼できる友人や長期投資家の著書など「感情を煽らない情報源」に触れることで、気持ちを立て直しやすくなります。
おわりに
長期投資をやめたくなる日は、誰にでも訪れます。それは失敗のサインではなく、ただの通過点です。感情に飲まれず、計画を見直しながら進めば、あなたの未来は変わりません。大事なのは「続けること」です。