はじめに
資産の評価額が増えても、減っても、なぜか何も感じない。
以前なら一喜一憂していたのに、最近は数字を見ても心が動かない。
それは冷静になった証拠でしょうか。
それとも、どこかが麻痺しているのでしょうか。
感情が動かないとき、私たちの心の中では静かな変化が起きています。今日はその正体を整理してみます。
感情が動かないのは「慣れ」だけではない
最初は、1万円の変動でも大きく感じます。
やがて、10万円でも驚かなくなります。
これは慣れです。
経験が増えるほど、数字への耐性は強くなります。
けれど、まったく何も感じない状態が続くときは別です。
それは「意味」が薄れている可能性があります。
数字は本来、目的に向かう途中経過のはずです。
しかし目的が曖昧になると、数字はただの記号になります。
数字が記号になるとき
・増えているのに嬉しくない
・減っているのに焦らない
・確認すること自体が作業になっている
この状態は、感情が鈍くなったというより、心が距離を取っている状態です。
なぜ距離を取るのか。
それは「期待」と「現実」のズレから自分を守るためです。
もっと安心できると思っていた。
もっと満たされると思っていた。
でも実際は、どこか物足りない。
その違和感を直視しないために、心は反応を小さくします。
本当に求めていたものは何か
私たちが欲しかったのは、数字そのものではありません。
不安が減ること。
未来が見えること。
自分で決められる感覚。
つまり、状態です。
ここで初めて、「経済的自由」という言葉の意味が見えてきます。
それは資産額ではなく、自分の時間や生き方に対して「選択肢を持つ」こと。
数字が動かなくても、選べる感覚があれば、心は落ち着きます。
逆に、選べないと感じていれば、いくら資産があっても満たされません。
まとめ
数字を見ても感情が動かなくなったとき。
それは投資に慣れた証拠かもしれません。
けれど同時に、自分が本当に求めているものを見直すタイミングでもあります。
いまの数字は、あなたの自由につながっていますか。
それとも、ただ積み上げることが目的になっていませんか。
一度、資産額ではなく「どんな一日を選べるか」を書き出してみてください。
その瞬間、数字は再び意味を持ち始めます。
そしてきっと、あなたが求めていたものの輪郭が、静かに浮かび上がってくるはずです。

