はじめに
「インデックス投資は退屈だ」と言われることがあります。確かに、毎月同じ金額を積み立て、相場に一喜一憂せず、ただじっと待つ。そんな日々はドラマに乏しく、面白みに欠けるように見えるかもしれません。しかし、その“退屈さ”こそが、私たちにかけがえのない価値を与えてくれます。
派手さのない投資法
インデックス投資は、マーケット全体にまるごと乗る手法。銘柄を選ぶ手間もなければ、頻繁な売買も不要です。だからこそ、初心者にもやさしく、長期にわたる資産形成に向いています。その代わり、日々の高揚感や“当たり”を引いた時の快感はありません。
感情を揺さぶられないことの価値
実は、この「感情の波を起こさない設計」こそが、最大の利点です。退屈だからこそ、投資に時間やエネルギーを奪われず、人生の主役を“お金”から“自分”に戻せるのです。投資を忘れていられるから、仕事も趣味も家族も、安心して向き合える。
退屈の中にある「継続の力」
インデックス投資において、最も大事なのは「続けること」。どんなに優れた投資法も、途中でやめてしまえば意味がありません。その点、退屈なインデックス投資は、感情に流されずに「ルーティン化」できるからこそ、何年も何十年も続けられるのです。
おわりに
目立たず、地味で、退屈——それでもインデックス投資は、着実に未来の自由を近づけてくれます。派手な成果を狙うのではなく、“退屈さの先にある安心”を手に入れる。そこにこそ、投資の本質があるのではないでしょうか。
