FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指す過程で、「もっと効率的に」「ムダなく」「最短で達成したい」と思うのは当然のこと。
その意欲が、原動力にもなります。
けれど、その一方で──
「無駄な支出をしてしまった」
「理想のポートフォリオから外れた」
「今月は十分に積み立てられなかった」
といった小さな“ズレ”を、自分で強く責めてしまう完璧主義に陥る人も少なくありません。
FIREは長期戦です。だからこそ「揺らぎ」にどう向き合うかが、継続のカギとなります。
完璧主義に飲み込まれない3つの工夫
1. 「90点でOK」と言い聞かせる習慣をつくる
支出管理や積立額が予定どおりでなくても、「おおむね良好」なら問題ありません。
100点を目指すのではなく、“合格点で回す”ことを意識しましょう。
2. 毎月の「できたことリスト」を書いてみる
「〇〇を積み立てた」「コンビニに行く回数を減らせた」など、小さな達成を書き出すことで、前進を“実感”できます。
完璧主義の裏側には「進んでいる感の不足」が隠れていることが多いのです。
3. 比較の癖に気づく
SNSや他人の資産状況を見て焦るのは、“目に見える結果”ばかりが強調されているから。
他人ではなく“昨日の自分”と比べる視点を持つことで、気持ちが軽くなります。
まとめ
FIREは、単なる数値目標ではなく「自分らしい生き方を選べる力」を育てていくプロセスでもあります。
だからこそ、「予定どおりにいかない日もある自分」を受け入れることが、最終的な自由につながっていきます。
完璧さより、ゆるやかに続けられること。
それが、FIREへの本当の近道なのかもしれません。