はじめに
新NISAが始まり、「どの枠で何を買えばよいか」で迷っている人は多いでしょう。商品数が多すぎると選択に疲れ、結局行動できないまま時間が過ぎることもあります。そこで注目されるのが「全世界株式一本でシンプルに積み立てる」という戦略です。本記事では、つみたて投資枠と成長投資枠を使い分ける方法をわかりやすく解説します。
つみたて投資枠は「全世界株式」で安定運用
結論から言えば、つみたて投資枠は全世界株式インデックスファンドで十分です。理由は、世界中の企業に分散投資できるため、一国の景気や為替に左右されにくく、長期的に安定した成長が期待できるからです。例えば、eMAXIS Slim 全世界株式やSBI・全世界株式などの商品を選んで、毎月コツコツと自動積立を続けるだけで、世界経済の成長を自分の資産に取り込めます。迷う余地がないほどシンプルだからこそ、続けやすいのです。
成長投資枠も「同じ全世界株式」でシンプルに
次に悩むのが成長投資枠です。高リターンを狙って個別株やテーマ株に挑戦したくなるかもしれませんが、長期的に見れば全世界株式一本でまとめた方が合理的です。理由はシンプルで、リスクをコントロールしやすく、管理も格段に楽になるからです。複数の商品を持つと値動きの把握が複雑になり、売却タイミングの迷いも増えます。「成長投資枠も全世界株式」であれば、非課税枠をフルに活用しつつ、管理は一本化。投資を止めない仕組みを作れます。
シンプル戦略のメリット
この戦略の最大のメリットは「投資を継続できること」です。投資で最も大切なのは短期的な成果ではなく、長期で続けること。複雑な戦略ほど挫折しやすく、シンプルな戦略ほど続きやすい。過去の実績からも、世界全体に分散したインデックスファンドは平均して年率数%のリターンをもたらしてきました。複利の効果を最大限に活かすには、迷わず・止まらず・積み続けることが何より重要です。
まとめ
新NISAは商品選びで迷う人が多い制度ですが、「全世界株式一本で両方の枠を活用する」というシンプルな戦略は、長期投資家にとって最適解のひとつです。複雑さを減らすことで継続しやすくなり、資産形成のスピードも自然に上がります。将来の不安を減らすために、まずは「一本化して続ける」ことから始めてみませんか。