はじめに
FIRE（経済的自立・早期リタイア）を目指す過程では、
「いかに長く、自由に生きるか」が主なテーマになります。
けれど、FIREを達成したあとにふと現れるのが、
「自分はどう生き、どう終えたいのか」という死生観です。
お金が不安を取り除いた後に残る、
“命の時間”の使い方という問い。
今回は、FIRE後の静かなテーマとして浮かぶ
「死生観」と「お金の役割」について考えてみます。
「お金」から見えてくる、生と死にまつわる3つの視点
1. お金は“延命”ではなく“充実”のために使う
FIREによって寿命が伸びるわけではありません。
でも、残された時間をどう充実させるかには大きく影響します。
お金は「生きる時間を自分の意志で選べる力」に変わるのです。
2. 「何を遺すか」より、「どう在るか」を考え始める
資産を子や社会に残すことも大切。
でも同時に、どんな言葉を残すか、どんな背中を見せるかという問いが生まれます。
死を意識することで、“今”の行動が優しく、丁寧になります。
3. 「有限」であることが、生を美しくする
FIRE後の自由な時間には、際限がありません。
でも、だからこそ**「いつか終わる」**という感覚を持つことで、
日々の選択に深さが生まれます。
「今日をどう使うか」が、未来よりも大切になるのです。
まとめ
FIREは、「お金の自由」だけでは終わりません。
その先に待っているのは、
「生きること」に真っ直ぐ向き合う時間です。
死を怖れるのではなく、
限りある命の中で、
自分らしく何を残していけるかを考える。
お金は、生を豊かにする“手段”であり、
生きる覚悟を支える、静かなパートナーでもあります。
